ざっくり3行でいうと
- 楽天モバイルから新プラン Rakuten Turbo と ホームルーター Rakuten Turbo 5G が発表されました。
料金やお得なキャンペーンを解説。 - 4Gエリアで使用できるのは一人暮らしまで。家族で使用する場合は自宅が5Gエリアであることが必須です。
- Rakuten Turbo 5Gは現在オンライン販売のみ。ショップ販売は行っていません。
申し込む際のサイトや必要書類について解説
インターネットのひかり回線を自宅に引く時に大変なのが、開通工事なんですよね。
申し込みから開通までほぼ1か月程度はかかるし、工事日は基本平日です。(土日は別途費用が多い) 家の中にも工事業者が入りますので、一人暮らしの人は会社や学校を休んで立ち合いをしなくてはなりません。
でもRakuten Turbo5Gなら工事は不要で、申し込み後に届いたルーターの電源を入れるだけです。
Rakuten Turboなら自宅のインターネット回線の開通が簡単になりますね! 今ホームルーターの導入を検討している 一人暮らしをしている人にはRakuten Turbo 5G はピッタリの製品です。
Rakuten Turbo のホームルーターが今注目されている理由
モバイル回線を使ったホームルーターはひかり回線と比べ、 賃貸で一人暮らしをしている人にとっては大きなメリットがあります。
賃貸物件に影響がない
Rakuten Turbo 5Gなら今借りている賃貸の部屋に対する影響がありません。
今時、インターネットの為のひかり回線を引く事なんて珍しくもありませんので不動産屋に事前連絡して断られる事は無いと思います。
しかし、部屋の状況によっては開通工事で引き込み用の穴をあけられたりケーブル固定の為に壁にビス(ネジ)を打たれる場合があります。
これは賃貸物件の退去時に原状回復費用を求められたり、敷金が返金されないトラブルの原因になりかねません。
変わって、Rakuten Turbo5Gの様なモバイル回線を使ったホームルーターの場合、工事がそもそもありませんので、この様なトラブルは発生しません。
開通工事が不要の為使用できるまでの時間が短い
Rakuten Turbo5G は 申し込み完了から最短2日で届きます。設定も不要なのでコンセントを刺せば使えるのが嬉しいですね。
しかし ひかり回線の場合、申し込みから実際に使える開通工事までほぼ 1ヶ月程度はかかるといわれています。
入学や引っ越しシーズン等、工事が立て込む時期は更に長い時間を想定した方が良いと思います。
更に開通工事の日は立ち合いが必要です。日程が合わない場合は、「1週間後」とかになるので注意が必要です。
5G や WiFi6 に対応した WiFiルーター Rakuten Turbo 5G
Rakuten Turbo 5Gの気になる本体価格は?
Rakuten Turbo 5Gは一括払いと分割払いから選択でき、価格は下記の通りです。
- 41,580円 (一括払い)
- 1,732円 (24回払い)
- 866円 (48回払い)
キャンペーン情報の項目でも詳しく説明しますが Rakuten Turbo 5G の本体価格は楽天モバイルのスマホやモバイルルーターの購入時によく目にする「実質無料キャンペーン」は設定されていません。
また4年間使用した場合の他キャリアとの費用比較も行っていますが、各社横並びの料金でRakuten Turbo が割高という事はありません。
後述する Rakuten Turbo (通信プラン)の料金はキャンペーン割引がありますので要チェックです。
Rakuten Turbo 5Gの機能について
Rakuten Turbo 5G は 名前の通り5Gに対応したホームルーターです。
5Gエリアなら高速通信を利用できるのはもちろんですがそれ以外にも便利な機能や通信の高速化に寄与する機能が実装されています。
主要な機能を紹介すると
- WiFiの電波をスマホやパソコンの方向に送信する事で安定した通信を可能にする ビームフォーミング機能 (初期値は無効になっています)
- 同時に複数のデバイスと接続しても速度が低下しにくい WiFi6
- スマホとの接続が簡単にできる QRコード接続
- パソコンとの接続が簡単にできる WPS機能
がります。
特にQRコード接続やWPS接続は Rakuten Turbo 5G が届いたその日でも面倒な操作が無く接続できるのでうれしい機能です。
Rakuten Turbo5G の基本スペックは下記の通りです。
製品名 | Rakuten Turbo 5G |
外形寸法、重量 | 約148 × 約110 × 約110(mm)、約774g |
付属品 | ACアダプター × 1、LANケーブル × 1、 クイックスタートガイド(安全上のご注意)、パスカード |
色 | ホワイト |
通信方式 | 4G、5G |
通信速度(モバイル) *1 |
LTE受信時:最大391Mbps Sub6(5G NSA)受信時:最大2.1Gbps |
WIFI規格 | 5GHz:IEEE 802.11ax/ac/n/a 2.4GHz:IEEE 802.11n/g/b |
クライアント最大接続数 | 128台 |
端末料金 | 866円/月 (48回払い) 1,732円/月 (24回払い) 41,580円/月 (一括払い) |
対応SIM | nanoSIM |
消費電力 | 14W |
*1 ベストエフォート方式のため、通信環境により実際の通信速度は変化します。ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。
Rakuten Turbo は ホームルーター専用の新プラン
今回 ホームルーター 専用の新プランとして Rakuten Turbo がリリースしています。
気になる通信プランの価格は下記の通りです。
4,840円/月(税込)です。
キャンペーン適用で最初の3年間は
3,685円/月(税込)
家庭での据え置き型タイプは通信量が多く発生する為か スマホ用の通信プランにある3GB未満の通信の場合は料金が安くなるといった階段型従量制ではなく料金は固定です。
また、細かな但し書き(速度制御を行う場合がある)はありますが基本使い放題のプランです。
えぇ、分かってます。分かってますよ!
スマートフォン用の通信プラン UN-LIMIT VII(税込み3,278円)より高いんです。
キャンペーン適用してもなお高いです。
しかし、料金比較を後半で行っていますが 他キャリアの料金と比較しても決して高いわけではありません。
外部リンク:Rakuten Turbo お申し込みは公式サイトから
通信エリアと通信速度
通信エリアは公式サイトで確認できます
通信エリアは ここ から確認する事ができます。
従来の回線プランと比べて Rakuten Turboでは パートナー回線では使用できない仕様になっています。
パートナー回線はすぐに上限に達してしまうので据え置き用のWiFiルーターでは使えない方がありがたいとも言えます。
また5Gエリアは順次拡大している様で、ポヨヨンの住んでいる家の周りも5Gエリアが増えてきました。
外部リンク:Rakuten Turbo 対応サービスエリア
5Gエリアなら通信速度は速い?
Rakuten Turboはベストエフォート型のサービスなので、通信速度は利用場所や混雑状況によって変わります。
公式でも具体的な数値は一切書かれていません。
これでは何の参考にもなりませんので、独自調査をした結果を記します。
- 5G エリアでは 500Mbps~1Gbps
- 4G エリアでは 40Mbps~60Mbps
おおよそこれ位の速度が出るようです。(下りの速度)
Rakuten Turbo のキャンペーン情報
Rakuten Turbo のおトクなキャンペーンは2つ
- プラン料金のお支払い開始当月から3年間、プラン料金が月額3,685円(4年目以降のプラン料金より1,155円おトク)
- 契約事務手数料 3,300円 が 0円
Rakuten Turbo 5G の所でも触れましたが、製品(Rakuten Turbo 5G)に対するキャンペーンは設定されていません。
しかし、1のキャンペーン条件は プラン(Rakuten Turbo)と製品(Rakuten Turbo 5G)の同時契約が必要です。
キャンペーンとしてはパンチ不足を感じる部分です。
製品の割引きが欲しかったですね。
外部リンク:Rakuten Turbo お申し込みは公式サイトから
Rakuten Turbo のメリット
機器代も高く、プランもスマホプランより割高な Rakuten Turboですが、導入の価値はあるのでしょうか?
ここでは メリットについて解説します。
- 自宅が5Gエリアならメリットあり
- 一戸建て向けの光回線からの乗り換えならメリットあり
- 通信速度や製品にご満足いただけない場合は返金・返品もOK
外部リンク:Rakuten Turbo お申し込みは公式サイトから
1 自宅が5Gエリアならメリットあり
下記の表はメジャーキャリアのモバイルと光回線の月額費用を表したものです。
Rakuten Turbo がそうであるように「最初の 〇ヶ月は割引!」といった料金設定が各社取られていて比較が困難です。
このため48ヶ月(4年)の支払総額で比較も表記しています。
Rakuten Turbo はキャンペーンのイマイチ感はありますが、48ヶ月間の費用で比較してみると 他社と比べて割高という事は決してありません。(最安でもありませんが・・)
キャリア ルーター名称 |
月額料金(税込) |
48ヶ月間の費用(税込) |
初期費用 ルーター費用 (税込み) |
楽天モバイル Rakuten Turbo 5G |
1~36ヶ月 37ヶ月以降 49ヶ月以降 *ルーター費用866円を含む |
232,320円 | 初期費用:なし ルーター費用:41,580円 |
NTT docomo home 5G HR01 |
4,950円 | 237,600円 | オンライン契約なら 初期費用は無料 ルーター費用は実質0円 |
UQ WiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G L12 |
1~25ヶ月 26ヶ月以降 |
229,790円 | 初期費用:3,300円 ルーター費用:5,940円 |
SoftBank SoftBank Air |
1~12ヶ月 3,080円 13ヶ月以降 |
233,508円 | 初期費用:3,300円 ルーター費用は実質0円 |
ドコモ光(集合住宅プラン) メーカー指定品 |
4,400円 (2年定期契約) |
203,940円 | 初期費用:3,300円 ルーターは無料レンタル |
auひかり(タイプE)(集合住宅プラン) BL3000HM |
4290円~ WiFiルーター 費用550円を含む |
209,220円 ~ 225,060円 |
初期費用:3,300円 |
ソフトバンク光(集合住宅プラン) メーカー指定品 |
4,730円 ルーター費用550円を含む |
230,340円 | 初期費用:3,300円 |
ドコモ光(一戸建てプラン) メーカー指定品 |
5,500円 (2年定期契約) |
267,300円 | 初期費用:3,300円 ルーターは無料レンタル 工事費は実質無料 |
auひかり(1ギガ:ずっとギガ得プラン) (一戸建てプラン) BL3000HM |
1~12ヶ月 6,160円 13ヶ月~24ヶ月 25ヶ月以降 ルーター費用550円を含む |
292,380円 | 工事費は実質無料 ルーター費用:550円/月 |
ソフトバンク光(一戸建てプラン) メーカー指定品 |
6,270円 ルーター費用550円を含む |
304,260円 |
初期費用:3,300円 ルーター費用:550円/月 |
じゃ~ Rakuten Turbo 5Gは使いやすそうだし 契約しようかな?と思ったあなた!
ちょっと待ってください。申し込む前に自宅が4Gエリアか5Gエリアかチェックしましょう!
4Gエリアの期待速度は40Mbps~60Mbps、5Gエリアなら 500Mbps以上が期待できますがその差は10倍近くあります。
今時の広帯域が必要なコンテンツでは40Mbpsは一人用と考えても言い過ぎではないでしょう。
複数人が同時に使用する想定なら5Gエリアであることは必須です。
繰り返しますが、契約の前に自宅が5Gエリアかどうかの確認は必ず行ってください。
2 一戸建て向けの光回線からの乗り換えは コストメリットあり
先ほどの表の薄緑の項目は光回線を表していますが、一戸建ての光回線プランの料金は5500円~6000円前後が相場です。
その為 光回線から Rakuten Turbo に乗り換えれば毎月の固定費の削減につながります。
しかし、自宅が5Gエリアである必要性は家族向けの戸建ての場合は更に重要です。
4Gエリアの40Mbps~60Mbps の帯域では家族全員の通信を捌く事は難しいでしょう。
乗り換えを検討しているひとはRakuten Turboのエリアの確認を必ず行ってください。
Rakuten Turboには固定電話やテレビのサービスはありません。
そのため現在使用している光回線でこのようなサービスが付帯している場合は慎重に乗り換えを行ってください。
3 通信速度や製品にご満足いただけない場合は返金・返品もOK
Rakuten Turbo 対応サービスエリアであっても建物の位置関係の問題で受信が困難な電波の受信が困難な場合もある為、返金・返品を受け付けてくれます。
ただし、製品着荷から8日以内にご申告いただき、30日以内に当社への製品の返送(到着)が必要なので早めに確認する必要があります。
Rakuten Turbo 5G があれば、自宅でインターネットテレビを気軽に楽しむことができます。
テレビをインターネットテレビに切り替えればNHK受信料の節約も可能です。
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Rakuten Turbo の残念な点・・デメリット
ここでは Rakuten Turboの残念な点について解説します。
- スマホ向けの通信プランからの値上げ
- 設置場所が固定されている
- 対戦型オンラインゲームで使うには不向き
1 スマホ向けの通信プランからの値上げ
無制限プランでもスマホ向けプランと据え置き型のWiFiプランは違って当たり前。
と言われたらそれまでですが従来の楽天モバイルのプランを知っている人からすれば 値上げですよね。
- Rakuten UN-LIMIT VII 3,278円/月
- Rakuten Turbo 3,685円/月(最初の3年間)
他キャリアとの48ヶ月間の比較を見れば Rakuten Turboが割高でないのは明らかなのですが価格アドバンテージが無いのもまた事実です。
2 設置場所が固定されている
他キャリアも同じ決まりなのでrakutenTurboだけの事ではありませんが通常のスマホ向け楽天回線と異なり、RakutenTurbo を使用できる場所は登録した住所のみです。
設置場所を変えたいときは別途申請が必要です。
旅先や実家に帰省する持って行く・・・といった用途には使用できません。
この「登録場所以外は使用できない」というシバリは据え置き型のWiFiルーターをリリースしている 他キャリアでも共通しています。
何かしら法的根拠があるのかな?と思って調べてみましたが見つけられませんでした。2 対戦型オンラインゲームで使うには不向き
3 対戦型オンラインゲームで使うには不向き
5Gエリアでは500Mbpsも出るケースもあるのは前述しました。
これだけ速度が出ていたら何をやっても通信ストレスがなくて快適!・・・ではないんです。
実はFPS型のオンラインゲームには不向きなんです。
具体的にはラグが酷くて対戦になりません。
オンライン対戦型FPSゲームを快適に楽しむには通信速度以上ににPing値と呼ばれる応答速度に注意しなくてはなりません。
FPS型のオンラインゲームをするなら 一般的にPing値が 40ms以下が望ましいとされています。
トランプや麻雀等のオンラインゲーム、なら Ping値が100msでもプレイできますがオンラインFPSにこだわりがある人はRakuten Turbo は向いていませんね。
これはRakuten Turboに限らず、モバイル回線全体でPING値が大きい傾向にあります。オンラインFPSゲームを快適にプレイするには光回線を選ぶ必要があります。
キャリア | 平均Ping値 |
楽天モバイル | 50.61ms |
NTTドコモ | 51.07ms |
au | 48.89ms |
ソフトバンク | 35.46ms |
ahamo | 48.6ms |
Povo | 50.57ms |
LINEMO | 40.92ms |
ドコモ光(光回線) | 19.41ms |
フレッツ光ネクスト(光回線) | 20.19ms |
ソフトバンク光(光回線) | 16.38ms |
NURO光(光回線) | 13.12ms |
Rakuten Turbo の申し込みと注意点
ここではRakuten Turbo を申し込みと注意点について解説します。
申し込みの手続き中に必要書類が足りなくて中断!なんて事にならないように必要書類はあらかじめ用意しておきましょう。
本人確認書類
- 運転免許所
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 身体障がい者手帳 *補助書類必要
- 健康保険証 *補助書類必要
- 日本国パスポート *補助書類必要
- 住民基本台帳カード *補助書類必要
*補助書類とは
公共料金の請求書・領収書
住民票
届出避難場所証明書
クレジットカード、銀行口座など
楽天モバイルのご利用料金はクレジットカードまたは口座振替のお支払いが登録可能です。
注意点
現在(2023年1月28日現在) Rakuten Turbo の申し込みはWebサイトからのみとなっています。
店頭での申し込みはできません。
外部リンク:Rakuten Turbo お申し込みは公式サイトから
まとめ
今回は楽天モバイルから発表された新プラン Rakuten Turboと家庭用の据え置きWiFiルーター Rakuten Turbo 5Gを紹介しました。
Rakuten Turbo5G はモバイル回線を使ったホームルーターです。
光回線とは違って自宅にケーブルを引き込む工事は必要ありません。
その為工事費も必要なく、ホームルーターが自宅に届いたその日から使用可能です。
今お住まいの場所が5Gのエリアなら検討の余地はあると思います。