道具を購入する時に何を重視するかは人それぞれです。安さや機能性、デザインで選ぶ事もあるでしょう。
こういった選び方も間違ってはいませんが、毎日付き合っていくものなら、丈夫で少しでも長く使える道具を選びたいですよね。
長く使えるものを選ぶ事で、愛着もわきますし、買換え回数が減る事で節約に結び付く事も期待できます。
今回は、毎日使う道具を「一生もの」という切り口で紹介していきます。
一生ものを選ぶメリット
一生ものの道具を選ぶメリットとは何でしょうか? それは文字通り長期に渡って使用できる耐久性とそれに伴う品質の高さです。
しかし、それだけではありません。
これらの道具は、そのライフサイクルの長さから、メンテナンスする事を前提に作られています。
このため、定期的なメンテナンスによって道具の機能を維持することが可能であり、結果として使いやすい道具となっているのも特徴の1つです。
一度の購入で何度も買い替える必要がなくなるコストパフォーマンスの高さも魅力ですね。
つまり、一生ものの道具は耐久性と使いやすさの両面を併せ持った頼りになる相棒といっていいでしょう。
一生ものでもリーズナブルなものはある
一生ものの道具は高価なイメージがありますが、実用的な物を選べば
リーズナブルな価格で購入する事ができます。
日々の自炊の必須道具! 鍋
鍋は毎日の食生活を支えてくれる道具の1つですよね。
一生ものの鍋を探しているなら業務用の厨房鍋を選択するのが手です。
ハードに使われる厨房用の鍋なら耐久性に問題はありませんし、価格もリーズナブルです。
私は以前ホームセンターで売られている家庭用の鍋を使用していましたが、10年位で鍋と取っ手を繋ぐリベットの部分が腐食して鍋と取っ手が分離してしまいました。
「リベットが丈夫な物」を探して、行きついたのが厨房で使われる業務用の鍋です。
アカオアルミのDONシリーズは耐食性、耐摩耗性に優れる硬質アルミを使用していてプロの調理現場で酷使しても耐えられる作りになっています。
実際に手に取ってみるとはっきり分かりますが、リベットも大型のものが使用されていて取っ手の部分も肉厚です。
見た目は普通の鍋でも家庭用として売られている鍋とは作りが違うのがハッキリわかります。
家庭で使用するなら一生ものです。
厨房で使う事を想像すると大型の物を想像しがちですがサイズも豊富にあるので心配はいりません。
私は 21cm のテーパー鍋を使っていますが、袋ラーメンやカレーを作るのにちょうどいい大きさです。
*このテーパー鍋を使い続けて10年近いですが、ガタつき1つありません。
厨房用ならではのデメリット
厨房用を家庭で使うので想定外のデメリットもあります。
軽いアルミを使っているとはいえ、鍋も取っ手も肉厚なので少し重いです。
耐久性とトレードオフなので仕方がありませんが、最初はびっくりすると思います。
持ち手の部分がアルミむき出しなので、熱くて素手で触れません。鍋つかみが必須です。
鍋のふたは別売りです。買換え予定ならふたは捨てずに再利用する手もあります。
アルミ鍋のメンテナンス方法
アルミ鍋を長く使い続けていると、鍋が黒ずんできます。
これは水とアルミニウムが反応して表面に水酸化アルミニウムが生成したのが原因ですが、洗剤で洗ったくらいでは落ちません。
因みに水酸化アルミニウムは無害なので、見た目が気にならなければ無理に取る必要はありません
ただ・・料理を始めるときにあの黒ずみを見ると、やる気が 30%位無くなっちゃうんですよね~
(感じ方は個人差があります)
黒ずみはクエン酸を使えば取れます
アルミ鍋の黒ずみはクエン酸を使えば簡単に取れます。
クエン酸は、スーパーや100円ショップで売っていますので探してみてください。
- アルミ鍋を洗いましょう
アルミ鍋を通常通り洗剤やスポンジを使って洗浄します。水で鍋をすすぎ、表面の汚れや油を取り除きます。 - クエン酸の準備
鍋に水を注ぎ、そこにクエン酸を加え溶かします。1リットルの水に対して10g程度のクエン酸を使用します。 - 沸騰させる
アルミ鍋に水とクエン酸を入れ、中火で加熱し沸騰させます。 - 火を止めて浸け置き
水が沸騰したら、火を止めてしばらく浸け置きます。15分~30分から数時間程度、クエン酸の溶液に浸しておきます。
時間が経つにつれて、黒ずみが溶けてくることがあります。 - 鍋を洗浄する
鍋のクエン酸の溶液を捨てた後、洗剤やスポンジを使って洗います。こびりついた黒ずみはスポンジを使う事で落ちる事もあります。
最後は水で洗い流せば完了です。
実は幅広い用途で使える フライパン
見れば一目で分かりますが、持ち手と器の部分を繋ぐリベットは鍋と同じで極太です。
フライパンの板厚も厚く丈夫な作りになっています。
フライパンの全体がアルミのシルバー色なのもかっこよくてGoodです。
*その後フッ素樹脂加工で真っ黒になりましたが・・
そしてこのフライパンの活躍する料理が・・・・そう、パスタです。
厨房でパスタを作る場合、なぜアルミのフライパンが使われているかと言えば
アルミの金属色のおかげで調理中のパスタや具の状態が分かりやすいからです。
私も最初はYoutubeのレシピ動画を見ながら、ガーリックと塩だけで作るペペロンチーノをよく作ってました。
今考えると、あの当時毎日の様に食べてましたので全身からガーリック臭を
まき散らしてたと思います。自分では気づかないですが、かなりのガーリック野郎だったはずです。
アルミ地肌のアルミパンは出来る料理が限られる
こんな丈夫で良い事づくめなアルミパンも欠点があります。
このアルミパンで料理ができるのはパスタくらいしかないという事です。
肉や餃子、焼きそばなんて くっ付きまくるので料理になりません。
*料理前の余熱と適切な油返しを行えばくっ付けずに焼く事ができるのでしょうが
会社帰りにササっと夕食の餃子を焼く・・・なんて事はできません。
フライパン1つでオールラウンドに調理するならフッ素樹脂加工が欲しい
アカオアルミのフライパンはフッ素樹脂加工のラインナップもあるのでこちらを選んだ方が活躍のシーンは増えます。(間違いありません)
アルミフライパンのメンテナンス方法
アルミパンにフッ素樹脂加工が欠かせないのは前述しました。
しかし、ご存じの通り フッ素樹脂加工は一生ものではありません。
使用頻度が多いと数年で剥がれてしまいますよね。
フライパンは一生ものなのに、フッ素樹脂加工が無くなっただけで買い替えるのはもったいないです。
このような場合は、フッ素樹脂を再加工してくれる業者に依頼してフライパンを復活させましょう!
私の場合は、再加工ではなく初加工でフッ素樹脂加工をお願いしました。
パスタ以外の料理にも対応できるようになったのは言うまでもありません。
下記に再加工をしてくれる会社のリンクを載せておきます。
24cmのフライパンだと加工費用は 2,000円以内でリーズナブルです。
*往復の輸送費の方が高いのが悩ましい所ですが、愛着のある道具を使い続ける事はできます。
自炊のステップアップにはかかせない道具は? 包丁
自炊を本気に行おうとしたら真っ先に必要になるのが包丁です。
炒めるだけで簡単にできる焼きそばでも、キャベツをカットするのに包丁は欠かせませんし麻婆豆腐の豆腐をカットする時にも包丁が必要です。
今や包丁は100円ショップで300円程度で売られていていますが刃の材質が良いものではないのですぐに切れ味が悪くなってしまいます。
これでは一生ものとして使用できません。
今回紹介する包丁は関孫六のオールステンレス三徳包丁「匠創」です。
三徳包丁は一般家庭向けとして肉、野菜、魚を調理出来る事から名づけられたものでもっとも一般的な包丁です。
「匠創」はステンレス一体構造で、錆びにくく衛生的です。
持ち手部分に木材がつかわれていないので腐食のの心配もありません。
また刃(ブレード部)はハイカーボンステンレス鋼が使われていて切れ味切れ味は抜群です。
メーカー公式で食洗器で洗ってもOKとなっているので、一生ものの包丁としてふさわしいです。
切れ味の良い包丁を使えば、汁もの用のきざみ葱を用意するといった簡単な調理でも違いが分かります。
何より切れ味の良い包丁を使えば料理を楽しんで行えるようになります。
包丁のメンテナンス方法
包丁の目的は食材をカットする事ですが、残念ながらどんな高級な包丁でも永遠に切れ続けるわけではありません。
切れ味の悪い包丁では楽しく料理が出来ませんし、なにより不用意に力が必要なので危険です。
そして、切れ味を戻す方法はただ1つ、包丁を研ぐだけです。
手軽に包丁を研ぐなら簡易シャープナー
切れ味の悪くなった包丁を手軽に自分で研ぐなら簡易シャープナーが便利です。
数回簡易シャープナーに包丁をこすりつければ研ぎ完了!です。
手間も技術も不要なので助かりますよね。価格もリーズナブルです。
しかしこの簡易シャープナー、過去に使った事がある人なら分かると思いますが、どれだけやってもソコソコにしか切れ味が戻らないんですよね。
簡易シャープナーを使った事が無い人にこの「ソコソコ」をお伝えするのは難しいのですが、少なくとも新品の包丁を使った時のあの切れ味には戻りません。
新品のあの切れ味に戻すには砥石による研ぎが必要
砥石を使って包丁を研げば、新品を使った時の 吸い込まれるようなあの切れ味に戻すことが出来ます。
しかし、砥石も複数必要で、価格は包丁以上なのはザラです。更に研ぐ技術も必要です。
つまり簡易シャープナーが売れている理由はここにあって、手軽さがないんですね。お勧めはできません。
包丁研ぎサービスの出せば手軽に切れ味を戻せる
では、手軽に包丁を新品の様な切れ味に戻す方法は無いのでしょうか?
実はあります。スーパーやホームセンターで包丁の研ぎサービスをやっているところがあるので、そこに依頼をする方法です。
価格は三徳包丁のような長さの物なら1000円前後から行ってくれます。
吸い込まれるあの切れ味に戻したい場合はこの様なサービスを利用するのも手です。
包丁の刃の欠け等の修理も行ってくれるので、簡易シャープナーで対処できない場合にも利用できますよ。
割れるとショック! 陶器の食器
陶器の食器は雑に扱わない限り割れるものではありませんので、頻繁に買い替えるものではありません。
しかし、他の食器との接触で欠けが発生する事はよくありますよね。
欠けた状態は危ないので買い換えたいけど、愛着のある食器をちょっと欠けただけで捨てなくちゃいけないのは残念な気持ちになりますよね。
割れにくい陶器
強度が高く割れにくい陶器、「強化磁器」って知ってますか?
強化磁器は見た目も手触りも普通の陶器ですがアルミナを混ぜる事で強度上げた陶器です。。
簡単に言えば割れにくい陶器ですが、スーパーやホームセンターで売っている所を見た事がありません。(理由不明)
そんなに高い物でもないんですけどね。
強化磁器で作られた食器は強い耐衝撃性をもっている為、保育園や病院、福祉施設等で使用されています。
強化磁器の食器なら一生ものにぴったり
私は3年ほど前に強化磁器のお椀を買いました。
ご飯にレトルトカレーをかける大きさにピッタリで、サラダ用の皿としても使っています。
ある時 フローリングの木製の床に落とした事がありました。
落とした時は「やっちまった!」と思ったのですが、割れはおろか、欠けすら発生しなかったです。
強化磁器を作っているメーカーの HP を見ると、普通の陶器と比べて3倍程度の強度あるようなので、決して割れないという訳ではありません。
しかし、使ってみた感じでは かなり強度は高いです。
強化磁器を扱っているメーカーは複数ありますが、前述のように 使用されている所が学校や病院といった所なのでシンプルで飽きの来ないデザインのものが多いと思います。
OGISO 保育園でも採用! 強化磁器 食べるを助ける すくいやすい食器 口径14.5cm ホワイト 17140000A100
強化磁器のメンテナンス方法
基本的には、柔らかいスポンジに中性洗剤をつけてやさしく洗うだけで大丈夫です。
ただ、次の点に注意していくと よりお手入れがしやすくなるでしょう
- 使用後は、できるだけ早く洗浄しましょう。食べ物の残りカスや汚れは時間と共に器に固着していきます。
- 強い摩擦や硬いスポンジを使用しないように注意してください。それらは磁器の表面を傷つける恐れがあります。硬いスポンジを使用する事により細かな傷ができます。そこに汚れが付着すると落ちにくい染みの原因になります。